ABOUT

越後レザープロジェクトの理念について
越後レザープロジェクトは、新潟県内に受け継がれてきたものづくりの精神を基盤に、地域資源を活かした高品質なレザー製品を発信する取り組みです。多くの職人の技術力でMade in Japanにこだわり、「⾧く使い続けられる価値」を持つ革製品づくりを追求しています。
本プロジェクトには、地元新潟出身であり、プロ野球選手として⾧年活躍した加藤健がプロジェクトリーダーとして参画。
現役時代に培った挑戦心や地域への強い想いを軸に、越後の魅力やものづくりの価値を広く発信する役割を担っています。
スポーツとものづくり、二つのフィールドで培われた経験が、プロジェクトに新たな視点と力をもたらしています。
新潟の畜産業・文化・人の力を結集し、地域の未来を切り拓くとともに、
国内外へ新潟ブランドの魅力を届けていきます。

―当たり前に使っているグローブ。
その裏側にある「真実」を、今、伝えたい。
「道具を大切にしろ。グローブを磨いているか!」
野球を始めたばかりの少年も、
甲子園を目指す高校生も、
そしてプロの世界で戦う選手たちも、
一度はこの言葉を掛けられたことがあるはずです。
私自身、現役時代から今日まで、野球教室などの場で何度も子供たちに伝えてきました。
しかし、私は「本当の意味」で、その言葉の重みを理解できていたでしょうか。その問いの答えに触れたのが、この「越後レザー」プロジェクトとの出会いでした。

職人の手、命の温もり
地元・新潟が誇る「にいがた和牛」。その原皮を活用し、新たな価値を吹き込む。プロジェクトリーダーとして私は、革製品が生まれる「起点」へと足を運びました。そこで目にしたのは、想像を絶するほど泥臭く、そして神聖な「命を繋ぐ」光景でした。
運び込まれた原皮を塩に漬けて保存し、そこから職人たちが手間暇を惜しまず「なめし」の作業を行い、硬い「皮」を、しなやかな「革」へと変えていく。人知れず黙々と原皮の脂を落とす方々の背中、冬の凍てつく寒さの中での過酷な作業、そして職人の皆さんの一切の妥協を許さない眼差し。その熱量に触れた時、胸の奥が熱くなるのを感じました。
「私たちが当たり前に使っていたグローブは、この方たちがいてくれなければ、絶対に出来上がらない。
この方たちの想いの上に、僕たちのプレーは成り立っているんだ」と。

野球人の「教育」という、新しいフィールド
プロ野球の世界で一球に魂を込めてきた私にとって、道具は体の一部でした。しかし、その「一部」が完成するまでに、どれほど多くの「想い」と「繋がり」がバトンされてきたのかを、現役時代の私は知る由もありませんでした。これを知るのと知らないのとでは、道具に対する、そして一球に対する感謝の深さが、全く変わってきます。
私は、この「感謝の連鎖」を伝えていきたい。グローブ一つができるまでに、どれほどの人が汗を流し、どれほどの命が繋がれているのか。
その背景を学ぶことは、技術を磨くこと以上に、一人の野球人として、
そして一人の人間としての「心」を育てることに繋がると信じています。
感謝を知る選手は、道具を愛し、仲間を敬い、そして最後まで諦めない強さを持てる。それこそが、私が理想とする野球人の育成・教育の姿です。

2026年、全力の「配球」で
現役時代、キャッチャーとして私は、どうすればバッターを打ち取れるか、どうすればチームを勝利に導けるか、常に「配球」に命を懸けてきました。
2026年。私の今のフィールドは、横浜DeNAベイスターズでのコーチ業、そして新潟の仲間と進めるこの「越後レザー」プロジェクトです。立場は違えど、目指す先は同じ。「次世代のために、何ができるか」という挑戦です。
正直に言えば、これから先、どんな困難が待っているかは分かりません。
どんな「配球」で、皆さんの心にこの想いを届けていくべきか、今も模索の連続です。
しかし、私の指針は決まっています。それは、関わってくれるすべての人への「感謝」を忘れないこと。そして、この活動に「興味」を持ってくれた人たちが、最後にはみんなで「笑顔」になれるような未来を創ること。
新潟の地から、世界に誇れる革を。
そして、道具を愛するすべての野球人へ、最高の感謝を。
加藤健、全身全霊でこのプロジェクトに魂を吹き込みます。
どうか、皆さんの熱い応援を、よろしくお願いいたします。
越後レザープロジェクト・リーダー
加藤健

